2006年9月30日(土)
昨日、築地の回転寿司屋に行ってきました。
回転寿司といっても、馬鹿にできないですよ。築地は。
「築地で食べてる」というロケーションの効果もあるかもしれませんが、
やっぱり美味しいものは美味しい!
私は寿司も刺身も大好物ですが、やはり「鮮度」が命ですよね。
この「鮮度」、言い方を変えれば「死後硬直」です。
いきなり物騒な話ですが、魚の筋肉は、生きている状態では柔らかい。
筋肉がカチカチだと魚もうまく泳げないですから、当然といえば当然。
でもみなさんご存知のとおり、死んだ後しばらくすると筋肉が硬くなる、これが死後硬直です。
実は私たちが「この寿司ネタこりこりして新鮮だね〜!」
と言っているのは、魚が死んだ後、1時間から数時間経って死後硬直したもの。
つまり、
死後硬直真っ最中のネタだったのです。
また、生きている魚をさばいて、人為的に死後硬直させる技もあります。
それが「あらい」です。
約45℃のお湯に数十秒ほど浸した後、冷水で急速に冷やすと、死後硬直が促進されて、あの独特の食感が得られます。
「死後硬直」というキーワードで公開特許公報を検索してみました。
すると、以下の10件がヒットしました。
1. 特開2006-141396 魚の骨抜き装置および方法(プロインテック エス. アー.)
2. 特開2005-200086 鮮魚整形容器及び鮮魚整形方法(トーホー工業)
3. 特開2005-137374 餌持ちが良好になる渓流用釣針(個人)
4. 特開2004-159539 養殖魚類の死後硬直遅延剤(富士製粉)
5. 特開2003-225048 大型魚類の冷凍加工方法及びその加工生産システム(前川製作所)
6. 特開2002-017243 高鮮度冷凍鮪身肉の製造方法と高鮮度冷凍鮪身肉(寳洋水産)
7. 特開2001-258467 食肉屠体の処理方法とその処理装置(前川製作所)
8. 特開平10-286060 鮮魚類の保存方法(土佐鰹水産)
9. 特表2002-521017 ラミネート構造を有する再構成された肉の加工方法(ウロペアンヌ ドゥ クロワサンス エ ダクシオン ウセア)
10.特表2000-512139 牛肉、豚肉、家禽類肉の水分保持能、色、感覚受容特性を改善する方法(ウイスコンシン・アルムニ・リサーチ・フアウンデーシヨン)
(出典:特許電子図書館)
やはり魚の鮮度に関する発明が多いですね。
ところで、「肉」についてもヒットしていますが、牛肉、豚肉、鶏肉も死後硬直しているもの新鮮で美味しいのでしょうか?
これについては次回に。
- 2006/09/30(土) 01:55:11|
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2006年9月27日(水)
「ハンカチ王子」が商標登録出願されたというニュースを見ました。
特許庁のデータベースで調べてみましたが、まだ公開されていないようです。
ニュースでは斉藤君が使っていたハンカチ(私はどう見てもハンドタオルにしか見えないのですが…)の製造販売元の会社とのこと。
ところで、たまたま大阪にいたときに
「高校野球の決勝戦が引き分け再試合になった」
という朝のニュースを見て、
行くしかないでしょここはひとつ!と思い立ち、
ナマで
早稲田実業vs駒大苫小牧の決勝戦再試合を見てきちゃいました。
ナマ斉藤君&ナマ田中君揃い踏みです。
画像は5回表、駒大苫小牧の攻撃。
ピッチャーは早実斉藤君、バッターは駒苫田中君です。
わかりますか?
わかりませんね。
ま、雰囲気だけでもお楽しみください。

試合結果は皆さん知ってのとおり。
試合という性質上、勝者と敗者が決まってしまいましたが、
最後まで全力で戦った選手たちを見て、とてもすがすがしい気持ちで甲子園を後にしました。
で、先ほどの「ハンカチ王子」商標登録出願の話に戻りますが、
高校球児たちが毎日甲子園で熱い戦いを繰り広げているときに、
企業戦士たちは商標登録出願について毎日会社で熱い議論を会議で繰り広げていたんでしょうか。
そして、今度は「ハンカチ王子」を商標登録出願した企業と特許庁との間で熱い戦いを繰り広げることでしょう。
もしかしたら複数の企業が同じ商標を出願していて、企業同士の戦いにまで発展するかもしれません。
熱い夏はまだまだ続きそうです。
- 2006/09/27(水) 01:27:20|
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2006年9月26日(火)
これまた東京農大で販売しているものですが、
いちごジャムをいただきました。
こっ、これは…美味しい!
このいちごジャム、なんと
栃木県産の
とちおとめで作ったとのこと。そりゃ美味しいはずです。
でもそれだけではありません。
生産者の三上光一さんという方は、農林水産大臣賞などの数々の受賞暦を持ついちご界のタイトルホルダーなのです。
すごい!
ですが最近、とちおとめの苗を不法に海外に持ち出され、栽培されたものが日本に逆輸入されているという問題が発生しているそうです。
リンク:三浦一水氏HP農林水産省も、
知的財産戦略本部を設置して、対策に乗り出しています。
農大出身の私としては、この分野はど真ん中の分野です。
なのに大臣、何で私をメンバーに呼んでくれないのですか!失意に打ちひしがれつつ、いちごの栽培方法に関する特許を調べてみました。
1. 特公平08-015412 密閉型栽培装置及び栽培方法:矢崎化工
2. 特公平06-073418 養液栽培方法:渡辺パイプ
3. 特公平04-051132 いちごの栽培方法:大日本プラスチクス
4. 特公昭61-032928 受粉結実性栽培植物の栽培方法:日本カーバイド工業
5. 特許3809475 イチゴの株据置栽培方法:広島県
6. 特許3619322 ポリオレフィン系樹脂被覆フィルム:三善加工
7. 特許3560485 イチゴの栽培容器およびそれを用いるイチゴの栽培方法:チッソ、熊本県
8. 特許3548645 植物の栽培方法:三善加工
9. 特許3465089 苺苗の栽培方法:東芝プラント建設
10. 特許3330428 イチゴの栽培方法:誠和
11. 特許2909194 イチゴ苗の花芽分化促進と栽培を行う水耕栽培方法:エム式水耕研究所、東海物産、日立冷熱株
12. 特許2878119 イチゴの栽培方法:誠和
13. 特許2835598 育苗培土及びその製造方法並びに耐病性苗の育成方法:多木化学、兵庫県
(出典:特許電子図書館)
特許権者は意外にバリエーションに富んでます。
ちなみに、栃木県の出願はヒットしませんでした。
元祖の余裕というやつでしょうか。
でもやっぱり全体的に特許出願は少ないという印象。
種苗法での保護がまだまだ主流のようです。
でもこれを機会に知っていただきたい。
いちごは特許でも守れるんです。
- 2006/09/26(火) 01:12:45|
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2006年9月23日(土)
事務所の弁理士同士の飲み会がありました。
久しぶりだったので、結構楽しかったです。
同じ職場でも、普段なかなか話す機会がない弁理士もいますからね。
というのも、弁理士の仕事は個人で作業するのが基本なので、朝はだいたい同じ時間に出勤しても、帰りはバラバラ。
デスクの周りは高いパーテーションに囲まれ、しかもパソコンとず〜っとにらめっこしているので、極端な話、
「今日は誰とも話すまい」
と思えば高い確率で実行可能です。
ほかの事務所ではどうかわかりませんが、職場の人と飲みに行く機会はあまりないかもしれません。
でも、基本的にお酒の好きな人は多いと思います。
僕ももちろん大好きです。
なので、
僕と飲みに行きませんか?(誰に言ってんだ?)
- 2006/09/23(土) 01:33:19|
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2006年9月21日(木)
今日、東京農大の「カムカムドリンク」を飲みました。
飲み口はすっきり。アセロラ飲料のようですね。
今でこそ巷にいろいろなカムカムドリンクが販売されていますが、
アマゾン原産のカムカムを利用して日本で一番最初にカムカムドリンクを製造販売したのは
東京農大だそうです。
でも、それだけではありません。
麻薬生産で生計を立てているペルーの貧しい農民にカムカムを栽培してもらい、麻薬生産に代わる現金収入源にしてもらおう!というペルー在住の鈴木孝幸氏の理念のもとに、カムカムドリンクの収益の一部をNGOカムカム協会に寄付しているというではありませんか。
久しぶりに心の琴線に触れました。
「カムカムドリンク」はこちら「カムカム」を利用した特許を検索したところ、1件だけヒットしました。
特許権者はなんと、アセロラドリンクを販売しているニチレイです。
特許の内容は、
カムカム種子の抽出物を有効成分として含む
・美白剤
・抗酸化剤
・コラゲナーゼ活性阻害剤
・ヒアルロニダーゼ活性阻害剤
・皮膚外用剤
・化粧料
・食料品
・・・という盛りだくさんの内容。
読んでいるだけでキレイになれそうです。
でも、「種子」の抽出物で、「果肉」の抽出物ではないようです。
特許公報をざっと読んだところ、どうやら果肉を利用した後に廃棄されていた種子の有効利用の観点から生まれた発明のようですね。
農大もエライけど、ニチレイもエライ。
でも、
カムカムはもっとエライ。
- 2006/09/21(木) 01:22:02|
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2006年9月20日(水)
私はお米をステンレス鍋で炊きます。
ここ5年間、炊飯器を使ったことがありません。
一人暮らし用の安い炊飯器よりもダンゼン美味しいです。
電気とガスの違いも味に影響するのかもしれません。
今は炊飯用の土鍋も販売されているようですね。
でも、そんな高級な土鍋を使わなくても、普通のステンレス鍋で意外にお米が美味しく炊けるんです。
では、さっそく3合炊きのレシピをご披露しましょう(一人暮らしなので)。
1.ステンレス鍋に3合の米と約3.5合分の水を入れる。
2.強火で沸騰させる。
3.沸騰したら弱火にする。
4.香ばしい香りが立ってきたら出来上がり。
火をかけてから約15分で炊き上がりますよ。簡単でしょ?
透明のガラス蓋を使うと中のお米の様子がよくわかります。
お米が徐々に立っていく様子が見えて楽しいですよ。
私はお米が炊けてからおかずを作ります。
そうすると、適度に「蒸らし」を行うことができます。
食べ切れなかった米は冷凍保存。
冷蔵じゃないですよ、冷凍ですよ。
お米の中のデンプンは時間がたつと劣化します。
食品化学的には「デンプンの劣化」といいます(そのまんまですが)。
冷蔵庫に入れてしまうと、どんどんデンプンの劣化が進行してしまうんです。
コンビニのおにぎりを冷蔵庫に入れて保存しておいて次の日食べたことがありますか?
マズイでしょ?炊飯器でずっと保温しておいてもデンプンの劣化は進行してしまいます。
話がズレますが、私が大学生のとき、炊飯器にずっと入れておいたお米に
コウジカビ(Aspergillus oryzae)が繁殖していたことがあります。
びっくりしました。
コウジカビは日本酒製造だけで活躍してほしいものです。
「炊飯方法」に関する特許を調べてみました。
ちゃんと調べたら、もっとありそうです。
1. 特公平07-059224 炊飯器の炊飯方法:三菱電機ホーム機器,三菱電機
2. 特公平07-055194 炊飯器の炊飯方法:三菱電機ホーム機器,三菱電機
3. 特公平07-022548 炊飯器の炊飯方法:三菱電機ホーム機器,三菱電機
4. 特公平06-102049 炊分け炊飯方法:象印マホービン
5. 特公平06-085731 炊飯方法:タイガー魔法瓶
6. 特公平06-075536 炊飯器の炊飯方法:三菱電機ホーム機器,三菱電機
7. 特公平06-057189 炊分け炊飯方法:象印マホービン
8. 特公平06-057188 少量急速炊飯方法:象印マホービン
9. 特公平06-011220 連続炊飯方法:個人
10.特許3690462 一釜浸漬式連続炊飯方法:サタケ
11.特許3658918 電子レンジ炊飯器とこの炊飯器を用いた電子レンジによる炊飯方法:東洋製罐
12.特許3658917 電子レンジ炊飯器とこの炊飯器を用いた電子レンジ炊飯方法:東洋製罐
13.特許3652482 炊飯方法:大阪瓦斯,東京瓦斯,東洋瓦斯,リンナイ
14.特許3612752 炊飯方法:味の素
15.特許3528245 洗米炊飯方法:井関農機
16.特許3512743 洗米・浸漬方法とその装置および炊飯方法:個人
17.特許3378459 炊飯方法:リンナイ
18.特許3319954 業務用炊飯方法及び装置:松下電器産業,クボタ
19.特許3306349 炊飯方法及びその方法に用いるマイクロ波炊飯器:シャープ
20.特許3287499 炊飯方法:東芝ホームテクノ
21.特許3276889 炊飯方法、及び、炊飯器:大阪瓦斯,東京瓦斯,東洋瓦斯,リンナイ
22.特許3261824 炊飯釜の洗浄工程不要の炊飯方法及び残留米飯物の除去方法:雑賀技術研究所,東洋精米機製作所
23.特許3254366 業務用炊飯方法及び装置:クボタ
24.特許3238321 業務用炊飯方法及び装置:松下電器産業,クボタ
25.特許3213164 炊飯方法:三浦電子
26.特許3177004 炊き込みご飯の炊飯方法とそれに用いられる炊き込みご飯用包装調理素材:にんべん
27.特許3174875 炊飯用乳化剤組成物、及びこれを用いた炊飯方法:第一工業製薬
28.特許3119711 米穀炊飯方法とその炊飯方法に用いる米穀炊飯用包装体:宇部フィルム,島根県機能食品開発協同組合
29.特許3087028 古米の呈味改良炊飯方法:日本食品工学協議会
30.特許3081830 洗米方法及び炊飯方法:日本トレ−ディング
31.特許3041264 炊飯方法:サムソン
32.特許3007064 釜・蒸気使い分け炊飯方法と装置:是沢鉄工所,ダイソー
33.特許2981053 炊飯方法:サムソン
34.特許2962227 米飯の蒸煮炊飯方法とその装置:大阪スクリーン工業,インターテック
35.特許2931948 長粒米の炊飯方法:リンナイ
36.特許2893435 外国産米の炊飯方法並びに外国産米の炊飯用液:県央研究所
37.特許2855167 炊飯方法:日本酸素,コメック
38.特許2807132 米飯用炊き上げ調味料及び炊飯方法:ハウス食品
39.特許2764193 炊飯方法:象印マホービン
(出典:特許庁電子図書館)
やはり特許となると炊飯器関連の発明がほどんどです。
でも私はあえて言いたい。
お米は鍋で炊きましょう。
- 2006/09/20(水) 00:37:04|
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2006年9月18日(月)
先日、鳥の照り焼き丼を食べました。
「テリヤキ」といえばもはや世界共通語。
日本の誇るジャパニーズテイストであります。
ところでこの「テリヤキ」、食品化学的には「アミノカルボニル反応」といいます。
アミノ酸と糖とが加熱によって褐色に変化する化学反応なんですね。
「メイラード反応」ともいいます。
英語ではブラウニング反応(Browning Reaction)っていうみたいです。
全国の主婦の皆さん、
今度鳥の照り焼きを夕食のおかずに作ったときは、
「この照りはね、アミノカルボニル反応なのよ」なんて言ってみてはどうでしょう?
ご主人やお子さんに尊敬されること間違いなしです。
(かといって保障はしませんが。)
そういえば、この前キリンの「のどごし<生>」の「ブラウニング製法」に、
この「アミノカルボニル反応」を利用しているっていう記事が出てました。
これで特許を取得したそうです。
⇒特許第3836117号:色度、風味に優れた発酵アルコール飲料、及びその製造方法
通常、ビール製造では麦芽を使い、麦芽の焙煎によってあの褐色が生成されます。
しかし、第3のビールは麦芽を使用していないので、いかにビールっぽい褐色を出すか、
各社知恵を絞ってるわけですね。
アミノカルボニル反応に興味が出てきたので、アミノカルボニル反応を利用した特許を調べてみました。
その結果、先ほどのキリンの特許を除いて11件の特許が成立していました。
1. 特公平02-011224 パラチノース入りチューインガムの改良:ロッテ
2. 特公昭62-018131 キャンディーの風味改良方法:ロッテ
3. 特許3593072 混合香辛料及び食品の製造方法:ハウス食品
4. 特許3587338 香辛料、その製造方法及び食品:ハウス食品
5. 特許3469374 蛋白複合体:太陽化学
6. 特許3135662 リン酸化蛋白質−リン酸カルシウム複化合物およびその製造方法:雪印乳業
7. 特許2989216 付香味色剤、その製造法およびそれを使用してなる酒類または調味料の製造法:旭化成工業
8. 特許2904855 食品用アミノカルボニル反応促進剤およびアミノカルボニル反応促進法:麒麟麦酒
9. 特許2686934 生体内過酸化脂質生成抑制剤:糧食研究会
10.(後日アップ予定)
11.(後日アップ予定)
このように、アミノカルボニル反応は、くいしん坊!万才の松岡修三の食欲をそそるだけではなく、
いろいろな用途に利用されているんですね。
それにしても、
なんで「食いしん坊」ではなく「くいしん坊」なのか、
なんで「万歳」ではなく「万才」なのか、
なんで「万才!」ではなく「…!万才」なのか、
興味は尽きませんが、
とにかく
アミノカルボニル反応!万才ですね。
- 2006/09/18(月) 23:52:27|
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