2007年9月19日(水)
いよいよ明日は論文試験の合格発表の日です。
掲示板に自分の番号を見つけたら、すぐに口述練習会の申し込みをしましょう。
受験機関でも口述練習会が開催されますが、ゼミ生や受講生限定で、一般の受験生は受け付けてくれない場合があります。
そんなときは、弁理士の各会派が開催する口述練習会に申し込むとよいでしょう。
弁理士の会派は、ざっと以下のものがあります。
PA会
弁理士クラブ
春秋会
弁理士同友会
稲門(トウモン)弁理士クラブ
南甲弁理士クラブ
無名会
西日本弁理士クラブ
但し、すべての会派が口述練習会を開催するとは限りません。
現時点で口述練習会を開催することが確認できたのは以下の会派。
◆ PA会
→ http://atk.jp/iant
◆ 春秋会
→ http://shunju.gr.jp/
◆ 南甲弁理士クラブ
→ http://www.nankoh.gr.jp/
◆ 稲門弁理士クラブ ※早稲田大学卒業生・大学院修了生限定
→ http://www.tomon-benrishi.com/
すぐに定員に達する可能性もあるので、なるべく早く申し込みをすることを勧めます。
口述は回数をこなせば知識も度胸もつくので、できれば数多くの口述練習会に参加した方がいいでしょう。
私は4回、口述練習会に参加しました。
受験生の皆さん、頑張ってください。
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- 2007/09/19(水) 23:58:54|
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2007年9月14日(金)
昨日、農業環境工学会関連学会2007年合同大会の学術シンポジウムに参加してきました。
テーマは
「新グローバル化のなかの農業知財」
というものです。
「農業知財」という言葉は東京農工大学の澁澤栄教授が提案したもので、以下のように定義されています。
農業知財とは、農産物の原料や材料およびその製法と販売にかかわるすべての知識、技法、技術、さらにその仕組みの全体を対象とし、人間活動により新たに創造し付加された部分である。農業知財には、登録品種、商標、意匠、特許、ブランド、GAP(Good agricultural Practice:適正農業規範)などの農場管理にかかわる各種認証のほか、営業秘密に相当する非公開の篤農技術なども含まれる。
「農業知財」という言葉やその定義についてはこれから各方面で種々議論されていくものと思いますが、農林水産関連の知的財産をどのように捉えていくかについて、具体的に提唱したのは澁澤先生が初めてではないでしょうか。
農林水産省にも知的財産戦略本部がありますが、農林水産省知的財産戦略本部の資料によれば、農林水産分野の知的財産として、以下のものをを挙げています。
・植物新品種
・動物等の遺伝資源
・農林水産業の技術・ノウハウ
・機能性食品の製造技術
・農産物、地域食品等の商標、ブランド
先ほどの「農業知財」の定義と上記農林水産分野の知的財産の例を比べると、前者は広く、後者はある程度狙い撃ちをして農林水産分野の知的財産を捉えているように思えます。
今回のシンポジウムを通して、私もアグリ系弁理士として農林水産分野の知的財産とは何か?ということを考えるよい機会になりました。
- 2007/09/15(土) 00:23:19|
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2007年9月10日(月)
秋ナスの季節になりました。
ナスの表皮の紫色は、「ナスニン」というポリフェノールです。
覚えやすいですね。
これが抗酸化作用を有しているといわれています。
ところで、先日農家の親せきから送られてきたナスの中に、こんなナスがありました。

人面ナス
この人面ナスは、焼きナスにしていただこうと思っています。
下記特許発明は、焼きナスのレシピになりそうです。
【特許番号】特許第3299052号
【発明の名称】焼き茄子の製造方法
【特許権者】日清フーズ株式会社
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茄子を高温熱風加熱して可食状態とした後冷凍し、次いで表層解凍して剥皮することを特徴とする焼き茄子の製造方法。
【請求項2】 高温熱風加熱の条件が、温度150~300℃、風速5~40m/秒、時間3~20分間である請求項1記載の焼き茄子の製造方法。
【発明の効果】本発明の方法によれば、火傷のおそれなく、しかも短時間で表面の皮のみをむくことができるため、中身にも、美しい焦げ色を残すことが可能である。更に、本発明の方法により得られた焼き茄子は、解凍後に於ても水っぽくなく、風味良く、大変おいしく食することができるものである。更にまた、本発明の方法により得られる冷凍茄子は保存性が良く、必要なときに必要なだけ手軽に焼き茄子を提供することができるので、ファミリーレストランや居酒屋はもとより、一般家庭に於ても好適な焼き茄子冷凍食品である。
(出典:特許電子図書館)
でも、特許請求の範囲に記載された「風速5~40m/秒」という条件はどうやったら家庭でできるのでしょうか?
むむぅ・・・。
- 2007/09/10(月) 22:05:53|
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2007年9月7日(金)
秋は収穫の季節だというのに、台風の季節でもあります。
農家の方々が手塩にかけて育てた作物が台風で台無しにされてしまうのは、自然が相手とはいえ心痛むものです。
台風に対して人間はまったく無力なのでしょうか?
何か台風対策になるような特許がないか、調査してみました(出典:特許電子図書館)。
【特許番号】特許第3946208号
【発明の名称】耐風性パイプハウス
【特許権者】沖縄県、拓南伸線株式会社
【請求項5】
パイプハウス側面において、一定ピッチで骨組用の複数の支柱を地中に立てておき、その妻面側の端部支柱は、前記の支柱ピッチの1/3以下の狭い支柱ピッチにしてあるパイプハウスにおいて、台風などの強風が襲来する際は、少なくとも峰部と側面支柱の根元側との間にワイヤーを張設して補強しておき、強風が去ったら、ハウス内における作業の邪魔にならないように、前記の補強ワイヤーを退避させることを特徴とする耐風性パイプハウスにおける強風対策方法。

1 屋根部
2 側面支柱
3 アーチ状パイプ
4 妻面支柱
P1、P2、P3、P4 横パイプ
7 水平板
7a・7b 水平連結板
8 羽根板
13~19 ワイヤー連結リング
W1~W6 ワイヤー
【特許番号】特許第3721407号
【発明の名称】土砂災害予測システム、方法、およびプログラム
【特許権者】九州大学長
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広域の土砂災害予測システムであって、
少なくとも1つの高度の湿数および風速を含む高層気象データ、および、前線の停滞の有無および低気圧または台風の対象地域への接近の有無に基づく前線・進路スコア、を入力する入力手段と、
前記入力された、高層気象データおよび前線・進路スコアに基づき、予め過去のデータで学習させたニューラルネットワークによる解析或いは過去のデータによる重判別解析で求めた重判別式を用いて、土砂災害が発生するのか否かを判定する判定手段と、
を含むことを特徴とする土砂災害予測システム。

【特許番号】特許第3226468号
【発明の名称】風災害による損害評価システム
【特許権者】東京海上火災保険株式会社、鹿島建設株式会社
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台風情報として、台風の進路、勢力の時系列情報を有するデータベースと、前記台風情報を用いて、所定時間間隔で地点別最大瞬間風速を算出する最大瞬間風速算出手段と、前記地点別最大瞬間風速と建物の罹災率、損傷率との関係式を用いて損害を評価する損害評価手段と、を、具備することを特徴とする風災害による損害評価システム。

【特許番号】第2906165号
【発明の名称】防護装置
【特許権者】※個人
【特許請求の範囲】
【請求項6】前記(a)投影装置、前記(c)制御装置は、各々下記の(a)投影装置、(c)制御装置を具備した特許請求の範囲第2項に記載の防護装置。
(a)現在まで過去度々世界の関係諸国に毎年大きな被害をもたらし、かつ21世紀以後の地球温暖化、近未来に複数回到来予定の氷期時該氷期対策を施した後の間氷温暖化、中未来以降に太陽光度の漸次上昇による超長期の地球高温化、が各々進行する未来の各時代に、著るしく頻発化し拡大化する危険性が長年月続くと推定される台風において、該台風の発生直後の熱帯海面(特定海域)、発達中の該台風の外周の雲が無い周辺海面(特定海域)、該台風の進路方向の海面であって雲が無い進路海面(特定海域)、等に、太陽光陰影部を数日継続して投影し該台風の頻発化、拡大化を回避すべき寒気を構成する前記基地系集団を有する投影装置;
(c)該太陽光陰影部を投影する前後の該特定海域における表面海水温度、該台風の中心の位置・気圧、該台風内外の気象の状況、該台風の発達の状況、該台風の衰弱の状況、等を特定観測部で観測して、該観測のデータ・情報を入力し送信する特定観測体の特定計算機と、該太陽光陰影部を投影する前後の地球各地の気象の状況、該太陽光陰影部による地球の平均気温への影響、世界の台風の発生期における中心の位置・気圧、衰弱対策の要否、等を気象観測部で観測し、該観測のデータ・情報を収集し入力し送信する地球気象台の気象計算機と、該観測のデータ・情報を高効率で収集し入力して、あらかじめ記憶され蓄積されたデータ・情報・知識と共に高速で処理し、該太陽光陰影部による数日間連続した太陽光エネルギーの局地遮断、及び数日間昼夜連続した放射冷却により、該台風の発達のエネルギー源である該特定海域からの水蒸気の蒸発を抑制し、該台風の発達が最も効果的に抑制される最適の配備位置・規模・気象条件の寒気が構成されるように前記陰影制御事項等必要な制御指令を出力する地球管制体の大型電子計算機と、によって地球ネットワークを構成し、前記小型計算機と、前記基地計算機と、前記集団電子計算機とによって基地ネットワークを構成し、前記の両ネットワークと連携して交信する交信部、を有する制御装置;。

A…配列体 A1…配列検知部 A2…配列制御部 A3…配列調整部 B…給電体 B1…蓄電部 B2…配電制御部 B3…配電部 B4…送電部 C…推進体 CC…補助推進体 C1…噴射部 C2…推進制御部 C3…燃料備蓄部 D…管制体 D1…交信部 D2…基地計算機 D3…小型計算機 E…遮光体 Ee…太陽光陰影部 Ee′…走行陰影部 E1…遮光板 E2…遮光制御部 E3…遮光駆動部 F…発電体 Ff…太陽光照射部 F1…光発電板 F2…発電制御部 F3…熱発電板 F4…集電板 V…基地本体 V1…居住室 V2…推進室 VA…地球側望遠鏡 VB…太陽側望遠鏡
【特許番号】第2727128号
【発明の名称】台風防止装置
【特許権者】※個人
【特許請求の範囲】
【請求項1】海水面からの水蒸気の蒸発を防止するとともに、海水中の魚類のための通気口を供え且つ太陽光を反射させる表面処理を施したカバーを、その海水面を覆うようにして、海底のアンカーによって係留された海面の浮体間へ、陸地へ係留することなくその陸地から離して張設し、更に、前記アンカー等に取り付けた海流又は波浪発電機を電源とする警告灯などの船舶のための警告装置を設けたことを特徴とする台風防止装置。

(1)……浮体、(2)……カバー、(3)……海水面、(5)……警告装置、(6)……海流発電機
こうやって台風関連発明を眺めてみると、台風による被害を最小限に食い止める、というアプローチと、そもそも台風の発生を抑えてしまおう、という少し強引なアプローチがあるようです。
後者の特許については、ぜひ実施例を見てみたいものです。
- 2007/09/07(金) 13:21:04|
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