fc2ブログ

アグリな日々

いつものことをアグリ系弁理士の視点で語るブログです。

人柄の大切さ

2007年11月30日(金)

アグリ系弁理士の吉永貴大です。

先日、東京国際フォーラムで開催された「アグリビジネス創出フェア2007」に行ってきました。

このフェアは、民間企業と独立行政法人をはじめとする関係研究機関が有する技術シーズとの出会いの場とし、新たなアグリビジネスを創出しようという趣旨で、毎年この時期に開催されるものです。

去年もこのブログで紹介しました。
昨年のフェアの記事は→こちら

今年の私のメインの目的は

農林水産知的財産ネットワークシンポジウム
~農林水産・食品分野の知的財産の活用に向けて~


というシンポジウムに参加するためです。
各パネリストの講演はとても貴重なものばかりでしたが、私が特に印象に残ったお話は京都府知的所有権センター特許流通アドバイザーの田所義雄氏の講演です。
それは、

「産官学のネットワークが成功するにはそれを仲介する人の人柄が重要」

というものでした。
いくら優れた技術であっても、「この人と一緒には仕事はしたくない」と思われたらネットワークはうまく回らないのだそうです。
このことはパネリストとして講演された日油㈱の橋爪論氏も同様のことをお話ししていました。

この世界、とかく技術に論点が集中しがちですが、やはり基本は「ヒト」ということなんですね。

私には、アグリ分野の知的財産は「ヒト」が主役の知的財産であるという持論があるので、田所氏や橋爪氏の発言は私を大いに勇気づけてくれました。
スポンサーサイト



  1. 2007/11/30(金) 11:43:27|
  2. 未分類

アグリ系イベントは試食パラダイス

2007年11月15日(木)

アグリ系弁理士の吉永貴大です。

アグリビジネスフォーラムに参加してきました。
アグリビジネスフォーラム

アグリ系弁理士の私としてはこのようなアグリ系のイベントは貴重な情報収集の場として欠かせません。

このフォーラムは農学系学部を擁する私立大学5大学(玉川大学、東海大学、明治大学、東京農業大学、日本大学)が集まって、農学・食品・健康・バイオ等の分野における最先端の研究成果を発表・展示するものです。

大学の知財関係者の方たちとも交流することができ、有意義な時間を過ごすことができました。

アグリ系のイベントの特徴の一つとして

研究成果としての食品を試食できる

ということが挙げられます。

エミューの卵で作ったドラ焼き、ヤーコンの漬物、テンペ、紅イモ焼酎…
デパ地下もびっくりの

試食パラダイス!

来年のアグリビジネスフォーラムが今から待ち遠しいですね。
  1. 2007/11/15(木) 23:56:10|
  2. 未分類

「純米酒」と「吟醸酒」の違いとは?

2007年11月13日(火)

私は醸造学科という、ちょっと変わったところを卒業したので、

「純米酒」と「吟醸酒」の違いって何ですか?

とよく質問されます。
そこで、今回はそれについて書こうと思います。

「純米酒」と「吟醸酒」の違いは、ひとことで言うと、製造方法にあります。

「純米酒」とは、水、米、米麹だけで製造され、醸造用アルコールが含まれていない清酒のことです。

「吟醸酒」とは、玄米表層部を40%以上削った米(精米歩合60%以下の米)を原料に用いて製造された清酒のことです。醸造用アルコールは添加されています。

なお、「大吟醸酒」とは、玄米表層部を50%以上削った米(精米歩合50%以下の米)を原料に用いて製造された清酒のことです。

一方、「本醸造酒」とは、玄米表層部を30%以上削った米(精米歩合70%以下の米)を原料に用いて製造された清酒のことです。

つまり、本醸造→吟醸→大吟醸の順でお米を削っている量が多いということになります。

「純米酒」と「吟醸酒」は互いに阻害する関係にはないため、例えば、「純米吟醸酒」といえば、醸造用アルコールを用いず、精米歩合60%以下の米を原料に用いて製造された清酒のことを指し、「純米大吟醸酒」といえば、醸造用アルコールを用いず、精米歩合50%以下の米を原料に用いて製造された清酒のことを指します。

これから忘年会シーズンを迎えるにあたって、日本酒を飲む機会も多くなるかもしれません。

お酒は「飲む楽しさ」のほかに、「語る楽しさ」もあるといいますから、知らない人には教えてあげましょう(イヤミにならない程度に教えてあげるのか重要です)。
  1. 2007/11/13(火) 14:42:36|
  2. 未分類

2007特許・情報フェアに行ってきました

2007年11月9日(金)

弁理士の吉永貴大です。
2007特許・情報フェア&コンファレンスに行ってきました。
目的は主に情報収集です。

ブースを周っていて印象に残ったのが、調査ツールや管理ツールを多くの企業がしのぎを削って開発しているということです。
機能が充実していて、使いこなせれば相当役に立ちそうなものばかりでした。
そう、使いこなせれば…。

その中で異彩を放っていたのがアビリティ・インタービジネス・ソリューションズという会社の特許期限管理システム「Happipo」です。

他の特許管理システムとは異なり、「Happipo」は期限管理にポイントを絞り、シンプルさをウリにしているようです。
今後の活躍に期待したいと思います。

多くの企業が特許業界に参入してくればそこに競争原理が働きますから、やがて良い商品が適正な価格で提供されるようになるでしょう。
今はとても手が出ません…。

この業界に長くいると、各ブースを訪問している中で、

「あ~っ!あなたはあの時の!」

という思わぬ再会があったりもします。
会場に来ている人ではなく、ブースに入って説明している人です。
そうなると商品やサービスの説明よりも昔話に花が咲いてしまいますが、同時に、質の良い情報交換もできたと思います。

立場は違えど、同じ特許業界にいる身としてお互い頑張りましょう!
とエールを交換して会場を後にしました。
  1. 2007/11/09(金) 12:35:20|
  2. 未分類