2008年3月22日(土)
アグリ系弁理士の吉永貴大です。
先日、田舎のおばあちゃんから野菜が届きました。
いつも新鮮な野菜をたくさん送ってもらうのですが、今回は特に目を引いたのが、これです。

リンゴではありません。その前にあるゴツゴツした物体です。
あまりの大きさに、おばあちゃんに電話して確認しました。
私:「これは一体何だ?!」
おばあちゃん:「サトイモだ。」
私:「食べられるのか?」
おばあちゃん:「ちょっと大きいけどな。うまいよ。」
ちょっとどころではない大きさですが、食べてみたら確かに美味しかったです。
とはいえ、これだけ大きいサトイモを食べ切るのは大変そうです(サトイモはこれだけではないので)。
冷凍保存できればよいのですが、冷凍すると味が落ちるのが悩みどころです。
そこで、何かよい保存方法はないかと、サトイモに関する特許を調べてみました(出典:特許電子図書館)。
【特許番号】特許第3230856号
【特許権者】株式会社ミツカングループ本社
【特許請求の範囲】
【請求項1】 マルトース又はデキストリンのいずれかとマルトテトラオースを含有させたことを特徴とする冷凍里芋 。
【発明が解決しようとする課題】
凍結・解凍に伴う細胞破壊と澱粉の老化を抑制し、結果として上述の解凍した里芋のスポンジ化を可能な限り防止した冷凍里芋、及び当該里芋の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
里芋を冷凍する前にマルトース又はデキストリンのいずれかとマルトテトラオースを当該里芋に含ませることにより、上記課題の解決をすることが可能であることを見出し本発明を完成した。
【発明の効果】
本発明により、凍結・解凍に伴う細胞破壊と澱粉の老化を抑制し、結果として解凍した里芋のスポンジ化を可能な限り防止した冷凍里芋、及び当該里芋の製造方法が提供される。
おばあちゃん、これでいつでも美味しいサトイモが食べられそうですよ。
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- 2008/03/22(土) 02:46:25|
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2008年3月17日(月)
アグリ系弁理士の吉永貴大です。
先日、テレビでイチゴの知的財産について取り上げられることが多くなってきました。
日本で育種された優良品種の種苗が海外へ持ち出され、それが不適法に栽培されているという内容です。
イチゴ栽培の現場を知るため、先日、イチゴ狩りに行ってきました。
私が訪れたイチゴ農園はいろいろな品種のイチゴを栽培しており、一回のイチゴ狩りで6種類の品種を味わえるというものでした。
その6種類というのは、以下の品種です。
あかねっ娘
あきひめ
おうか
とちおとめ
紅ほっぺ
ふさのか

ハウスの中はこんな感じ。
イチゴがたわわに実っています。
写真の品種は「とちおとめ」です。

丸い形が特徴の「あかねっ娘」。
味も最高でした。
これまで私が食べてきたイチゴというのはどちらかというと酸っぱいものが多く、イチゴを見ただけでレモンを見た時と同じ唾液が出てきたのですが、イチゴ狩りで食べたイチゴはそれまでの酸っぱいイチゴの概念を根底から覆すくらい甘いイチゴばかり。
一気にイチゴファンになりました。
イチゴ狩りを楽しんだ後は「道の駅」に行き、地元で生産された農産物を買い込みました。
その道の駅の裏に、なんと菜の花摘みが無料という菜の花畑が。

せっかくなので3株ほど持ち帰り、現在も私の家でその可憐な花を咲かせています。
- 2008/03/17(月) 01:54:58|
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2008年3月14日(金)
アグリ系弁理士の吉永貴大です。
昨日、アジア最大の食品展示会といわれている FOODEX JAPAN 2008 に行ってきました。

アジア最大とあって、出店者数や規模もケタはずれです。
会場内は撮影が禁止されていたため残念ながら中の様子を写真に収めることはできませんでしたが、広い会場にも関わらず人でごった返していました。
今回 FOODEX JAPAN 2008 は主として最終製品の展示会であるため、技術的なことよりもブランドや商標の方に注目しました。
各ブースを渡り歩き、多くの出展者とお話をさせていただきましたが、そこで感じたことは、まずブランドや商標ありきではなく、商品の品質の良さ、素材の良さに裏付けられたブランドや商標であることをアピールしていたメーカーが多かったということです。
一人でも多くの人にこの商品の良さを知ってもらいたい、味わってほしい、という情熱がひしひしと伝わってきました。
日本の商標法はいわゆる「登録主義」を採用しており、実際に商標を使用していなくても一定の登録要件を満たせば登録を認めるシステムになっています。
そのため、不使用の登録商標が蓄積して、その商標を本当に使用したい人が使用できないという問題が生じています。
しかし FOODEX JAPAN 2008 に出店しているメーカーが使用している商標は、その保護を必要としているものばかりです。
商標を登録することはブランド育成の手段としてとても有効ですので、メーカーには是非利用してほしいと思います。
各メーカーが丹精込めて製造した安全でおいしい製品が登録商標として適切に保護され、ゆくゆくは価値あるブランドとして成長することを期待しつつ、会場を後にしました。
- 2008/03/14(金) 23:38:35|
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